経済学③ 〜ミクロ経済2〜
ミクロ後半。不完全競争市場。
[不完全競争市場、市場の失敗]
不完全競争市場
[独占市場] 1社しか存在しない市場
・価格>限界費用=限界収入
利潤最大化になる生産量は限界費用=限界収入の生産量。ここで価格が決まる。
[寡占] 少数のプライスメーカー
・寡占モデル
クルーノーモデル 同質の財が同価格で他社の供給に対応して自社の最適供給量を決める
ベルトランモデル 同質でない財が相手の価格に対応して、自社の最適価格を決める(バスとタクシー)
シュタッケルベルクモデル 2つの企業が生産量を戦略変数とし、先導者は追随者の行動を読み込んで利潤最大化を行う。互いに先導者の立場として行動すると、両企業の利潤は逆に減少してしまうことをシュタッケルベルク不均衡という
・屈折需要曲線
①屈折需要曲線の限界収入曲線は、不連続になる
②ライバル企業は自社が現在より低価格をつけたらそれに追随する
③限界費用が変化しても価格は変わりにくい
[独占的競争] 多数の企業で各企業の製品が同じような性質だが異なったものと消費者に認識されている状態
・各企業のシェアは小さい
・各企業の製品は差別化されているので、独占企業と同じ行動をとる
市場の失敗
自由な取引だけでは効率的な配分が実現されない状況
[外部効果]
・外部不経済(汚染物を排出している工場など)
社会的総余剰=消費者余剰+生産者余剰+政府余剰ー外部不経済
・コースの定理 ー ピグー税や補助金は政府が行うが、当事者間で自発的な交渉で解決出来ること
[公共財]
・ある人の消費によって別の人の消費できる量が減らない
・対価を支払わない人が消費することを排除することができない (NHKなど)
・フリーライダー=ただ乗り
[情報の不完全性]
・逆選択 ー 健康でない人ばかりが保険に入ろうとする
・モラルハザード ー 保険に入ることでかえって不摂生な生活を送るようになる
その他、自然独占産業の限界費用価格規制、ヤードスティック方式(同種の企業において最も効率的な企業を基準にして料金をきめる)は軽く抑えておく。
ミクロ前半よりは対応しやすいしやすい。